「ゆえに、その軽きによりてこれを揚げ、その重きによりてこれを減じ、その衰えによりてこれをあらわす。」(『素問』陰陽應象大論篇)
「(そのようなわけで、)。病の性質が軽いものは表面に揚げて発散し、重たいものはこれを減らすようにし、衰えているものはこれをはっきり目立つように(元気にするように)させる。」というのがこの文の大意です。
「鍼はどんなふうにして治すのでしょうか?」と、よく質問されるのですが、なかなかうまく答えられません。
もし答えるとしたらこんな感じでしょうね。
科学的な言い方は簡単なのですが、それでは答えになっていないんですね。無理にこたえると物事の一面だけをこたえた形になりますね。
今のところ、この言い方を超える説明は思いつきませんね。この説明を聞いて、「ああそうですか…。」で、納得していただけますか?